私たちの活動
病院建設と医薬品援助
ワンバ村には病院がなく、隣村の診療所に行く必要がありました。私たちはワンバの診療所建設を行い、2008年に薬剤師が常駐する診療所が開業しました。時には往診に来る医師により手術が行われることもあります。トタン屋根の取り付けなど、未完成だった箇所も2015年にすべて作業が終了しました。
現在は、医療器具や医薬品類の援助を毎年行っています。
学校建築と学用品援助
ワンバには5つの集落それぞれにある小学校と、2つの中等学校(6年制)があります。ほとんどが現地の一般的な建築法である、泥壁とヤシの葉で葺いた屋根の建物です。私たちは学校の屋根の補修のための援助や、レンガ・トタン屋根の学校の建築の援助を行っています。現在は、ヤソンゴ集落のセカンダリーの建設の援助をしています。2017年度に屋根となるトタン板を購入し、2019年には土台と骨組みの建築と屋根の取り付けを行いました(Facebook記事)。
また、年に一度、ワンバと近隣の計4つの村の学校へ、学用品(ノート、ペン、サッカーボールなど)の支援を行っています。(Facebook記事1, Facebook記事2 )
奨学金
ワンバと近隣3村の中等学校の生徒(計12人)に奨学金を支給しています。また、ワンバを含むジョル県の広範囲の大学生計10人に奨学金を支給しています(Facebook記事)。
時々、私たちの奨学金で大学を卒業した人が会いに来てくれます(Facebook記事)
公共事業支援
毎年、ワンバのあるジョル県とルオー郡へ、それぞれ公共事業資金を援助しています。広範囲の地域の道や橋の修繕に使われています。(twitter記事、Facebook記事)
また、ワンバ村には随時、橋や道の修繕の支援を行っています。
流通の支援
内戦によってコンゴの陸上交通は荒廃しているため、ワンバの人々がまとまった現金を得るためには、森の中の道を1週間以上歩いて大きな市場のある町まで商品を売りに行く必要があります(Facebook記事)。船を使うことができれば、村の近くのルオー川からコンゴ川に出て、人口の多い都市であるバンダカに多くの商品を運ぶことができ、それによって大きな収入が見込めますが、大きな船とそれを操縦する技術、船や商品を管理するノウハウなどが必要となります。そこで私たちは2017年に、村で商品を集め、船で輸送し、バンダカで販売することを支援する「水上輸送プロジェクト」を行いました。村人たちとの協働によるこのプロジェクトについて、本が出版されました(Amazonリンク)
伐採、密猟を防ぐためのパトロールや、地域住民を対象とした啓発活動
保護区内の一次林の伐採や銃、金属製の罠の使用といった禁止行為を監視するため、フォレストガードを雇用してパトロールを行っています。
また地域住民を対象に、密猟の防止や、森林資源を枯渇させずに使用することの大切さを考えるワークショップを開催しています。具体的には、村の代表者たちと動物の生息状況や伐採状況などのセンサスを行いながら、保護区のルールや森林の持続可能な利用について知ってもらいます。その後、集落ごとに集会を開き、代表者たちと他の村人たちで森の利用方法を話し合ってもらいました (Facebook記事)。
ジョルのラジオ局支援
ジョル県の中心であるジョル(ワンバから約80km)の地元ラジオ局に、発電機用のガソリン購入代の支援を行いました。このラジオ局は、ボノボの保全の大切さについて放送してくれています。私たちもゲスト出演し、研究・保全活動をアピールしました。
国内外での発表
私たちの保全・研究活動について、国内外のシンポジウム等で発表しています。